モルックとはどんなスポーツ?起源や遊び方を解説

モルックとは、モルックという木の棒を投げ、スキットルという1~12の番号が書いてある木製のピンを倒し、ぴったり50点を目指すスポーツです。2チームでの対抗戦となります。

公式ルールでは、団体戦は4人対4人ですが、普段遊戯としておこなうときには、1人対1人、2人対2人、3人対3人など、その場にいる人数で臨機応変に決められます。
また、人数が多いのであれば、セット数を増やすなどの方法もあり、とても自由度の高いアウトドアスポーツです。ルールもとても簡単で、誰でも気軽に楽しめます。

モルックの起源

モルックは、フィンランド南東のカレリア地方ラハティが発祥の地といわれています。
数百年の歴史を持つ「クゥッカ」と呼ばれる投擲競技(手で物を投げるスポーツ)をもとに、1996年に開発されたスポーツです。

モルックの素材

モルックは白樺の木でできています。
白樺の木肌はとても美しく、きめ細やかでなめらかな触り心地です。
また、モルック発祥地フィンランドの国樹に指定されていて、フィンランドを象徴する木でもあります。

モルックの競技人口

日本モルック協会(IMO)によると、2020年時点でモルックの世界の競技人口は10万人以上と推測されています。

日本国内の競技人口は、日本モルック協会設立当初は100人未満だったのが、2018年は1,000人程になり、2020年には1万人とその数は着実に増えています。
さらに2022年時点では、およそ5万人になったともいわれています。

国際モルック連盟(IMO)への加盟国も増えていることから、世界的にもモルックの競技人口は増加していくでしょう。

モルックが盛んな国

国際モルック連盟に加盟している国は14カ国あります。(2022年4月時点)

・フィンランド ・フランス  ・日本

・チェコ    ・ドイツ   ・エストニア

・トルコ    ・スペイン  ・アメリカ

・香港     ・オーストリア ・ギリシャ

・ネパール   ・ポーランド

特にモルックが盛んな国は、フィンランドはもちろんフランス、チェコがあげられ、過去に世界大会の舞台となっています。

日本は、2011年に日本モルック協会を設立し、同時にフィンランド国際モルック協会に国際メンバーとして初めて加盟しました。
2024年には函館でモルック世界大会の開催が予定されているため、日本でもモルックが大注目を浴びる日が来るかもしれません。

モルックの遊び方

モルックをプレイするのに必要な道具は以下の3点です。

・モルック・・・投げる棒。
・スキットル・・・1~12の番号の書かれた木製のピン。
・モルッカーリ・・・投擲位置を示す木。

モルッカーリを地面に置き、投擲位置を決めます。
そこから3~4メートル離れた場所に、スキットルを並べます。

先攻・後攻を決め、交互にモルックを投げスキットルを倒します。
スキットルを1本倒したら書かれている番号が加点され、2本以上倒したら、その本数が加点されます。

3回連続で得点できなかった場合は失格。
得点を重ね、先にぴったり50点になったチームが勝ちです。

50点を超えてしまったら、25点まで減点され、再びぴったり50点を狙っていきます。

モルックのルールに関しては、こちらの記事を参考にしてください。

モルックのルールは簡単?並べ方や投げ方をわかりやすく解説

モルックのまとめ

北欧フィンランド発祥のモルックは、ルールも簡単で、年齢・性別・体格を問わず誰でも楽しめるスポーツです。

世界一幸福度の高い国でもあるフィンランドでは、サウナに入ったり、お酒を飲んだりしながら仲間たちとプレイするのが定番。
近年、日本国内における競技人口も爆発的に増加しています。