【必見!】大切な漫画!黄ばみの落とし方や対策方法を解説!

昔買ってから何度も読み返した大好きな漫画たち。久々に読みたいな~と手に取ってみたら黄ばんでいた!なんてことはありませんか?新品とは言えなくても思い入れのある漫画はできるだけ綺麗に保管しておきたいものですよね。

しかし、月日が過ぎるのは止めることが出来ない…
人間と同じく漫画も年を重ねれば劣化していきます。

そこで今回は、漫画の黄ばみの落とし方とできるだけ黄ばまない対策方法をご紹介していきたいと思います。

漫画の黄ばみの原因とは

そもそもなぜ漫画に黄ばみがつくのかご存知でしょうか。
まずは漫画が黄ばんでしまう原因からご紹介していきます。

原因①ほこり

しばらくの間触っていないと何にでもホコリはついてしまいますよね。漫画も同様、ホコリが付着します。すぐに払ってしまえれば、劣化への影響は少ないのですが、長期間ホコリがついたまま放置してしまうことで、黄ばみの原因になります。
更に、ホコリはカビを増やしてしまいます。ホコリには信じられないほどのカビの胞子がおり、放置してしまうと知らぬ間にカビ祭りです。

原因②湿気

みなさんもご存じの通り、日本は湿度の高い国。特に梅雨の時期は、髪の毛がうねる、洗濯物の生乾き臭など湿気に悩まされている人も多いでしょう。人間と同じく漫画も湿気が苦手です。湿気の影響で紙が水分を含み波打ったような状態になったり、カビが増殖してしまったりします。

漫画に最適な環境は、室温が16~22度、湿度が40~60%だと言われています。どうあがいても季節は巡るので、最適な環境を保つのは難しいでしょうから、乾燥剤などを使用してできるだけ湿気を抑えることをおすすめします。

原因③汚れ

ポテチを食べながら漫画を読んだ経験はないですか?漫画を読みながらお菓子をつまんでしまう気持ちはわかります。ただ、お菓子をつまんだその手、黄ばみの原因のひとつです。手が汚れている状態で漫画を読みそのまま放置すると、汚れた部分が黄ばみになってしまいます。

原因④虫

想像すると震えますが、古い漫画には紙を餌としている虫が大量に生息しています。しかも一種類ではないのが更に気持ち悪いポイント。これらの虫が漫画の紙を食べるなどして漫画を傷つけてしまいます。

中でも
・シミ
・チャタテムシ
・シバンムシ
などの種類は、ホコリや湿気が大好きでどんどん増殖してしまいます。
数匹くらいであれば、劣化に繋がることは少ないと言えますが、増殖してしまったらどうしようもありません。
こまめに広げて虫を払ったり、ホコリや湿気から守ってあげましょう。

原因⑤紫外線

漫画の一番の原因は、この「紫外線」です。直射日光にあたるところで保管するのはもってのほかですし、蛍光灯の光からも紫外線を受けてしまう可能性がります。漫画はできるだけ光にあたらない場所で保管し、紫外線対策をしてあげることをおすすめします。

原因⑥酸化

酸化に関しては、どうしようもないところがあります。
紙の主成分であるセルロースという繊維は、空気に触れると成分が変質し酸化を起こします。これは残念ながら止めることはできませんので、新品の状態を保つということは難しいと言えます。

漫画が紫外線で黄ばむメカニズムとは

そもそも人間でもないのになぜ紫外線によって漫画は黄ばんでしまうのか。
上質な紙を使用している場合、紫外線による黄ばみの心配はありませんが、漫画で使用されているケースはほぼないでしょう。漫画では主には「機械パルプ」という紙が使用されていることがほとんどです。

この機会パルプには、「リグニン」という成分が含まれています。
このリグニンはもともと酸化しやすいのですが、紫外線にあたることにより更に酸化しやすくなってしまうのです。

漫画の黄ばみの落とし方!

これまでご紹介してきた原因によって黄ばみがついてしまった漫画たち。
次に黄ばみの落とし方をご紹介していきます。行う際はカバーを外した上で行いましょう。

まずはホコリを落とす

まずは天・知・小口についたホコリを落としていきましょう。
簡単に手で払ってしまうのもありですが、ここでお勧めしたいのが「歯ブラシ」です。新品、使い古しどちらでも構いませんが、綺麗且つ濡れていない歯ブラシを使用してください。

歯ブラシで丁寧にブラッシングしていきましょう。力を入れ過ぎてしまわないように注意してください。力を入れすぎてしまうと、ホコリがめり込んでしまったり、傷をつける原因となります。軽く優しくブラッシングしてあげましょう。

落とし方①消しゴムをかける

黄ばみが軽い場合は、消しゴムで落とすことができる場合があります。消しゴムは比較的負担が少ない為、黄ばみが強くなかったり、部分的に黄ばんでいるようであれば、まずは消しゴムから試してみることをおすすめします。

紙が折れてしまわないように力を入れ過ぎずに擦りましょう。

落とし方②紙やすりで削る

紙やすりは一番お勧めできる落とし方です。

金属のやすりもありますが、紙やすりであれば100円均一などでも入手することができますし、使い勝手も最高です。

① 天・知・小口から落としていきましょう。ここは少し力が必要です。斜めになったり村が出てしまわないように均等に力をいれて削っていきましょう。

② 漫画の各ページの黄ばみを落としていきます。ここで千切れてしまったりしわになってしまったり折れてしまったらズバリ一巻の終わりです。一枚一枚の黄ばみを落とす際は、力を入れすぎないように優しく擦りましょう。

尚、ページごとに紙やすりをかける際には、インク部分まで削れてしまう可能性がありますので注意が必要です。絵が削れてしまったら悲しすぎます。黄ばんでいるとは言えど、インクの部分を無理に削るのは控えましょう。

落とし方③漂白剤を使う

用意するものは、漂白剤・タオル3枚。手が荒れてしまう可能性もあるので、ゴム手袋も用意しましょう。また色移りする可能性もあるので、色落ちしないタオルを選んでください。

まずは、タオルに漂白剤を染み込ませます。びしゃびしゃの状態にしてしまうと漫画が濡れすぎてしまう可能性があるので、少しずつ付けるのがお勧めです。

①漂白剤が染み込んだタオルで天・知・小口・ページと優しく撫でていきます。紙に染み込み過ぎないように注意しましょう。ページの中をやる際に力を入れ過ぎたり擦り過ぎたりすると、破れてしまったり、インクが剥げてしまう可能性もあるので注意してください。

②水を付けてしっかりと絞ったタオルで漂白剤をふき取っていきます。

③乾いたタオルでポンポン叩いて水気を取ります。

ただ、前述にもある通り、漫画は湿気に弱い…。漂白剤を使うことで波打ってまったり、紙へのダメージがとても大きいことから、落とし方としてあまりお勧めはできません。

漫画を黄ばませない対策方法!

さて、前述で漫画の黄ばみの落とし方をご紹介してきましたが、こうなる前に対策をしておきましょう。思い入れの漫画をいつでも気持ちよく読む為に、黄ばませない対策方法をご紹介していきます。

対策①ブックカバーやコートフィルムを装着

漫画を本棚から出す際など、傷がついてしまう場合があります。
本屋さんで漫画を買う際には、漫画の為にはブックカバーを付けてもらい、傷から守りましょう。
ただ、本屋さんでつけてくれるブックカバーは紙製で色付きのものがほとんどです。本棚に並べるとタイトルが見えなくなってしまうのが難点。そこでブックコートフィルムをおすすめします。本屋さんで陳列している漫画によくかかっているラミネート素材でできた透明のフィルムのことです。ネット通販でも簡単に手に入れることできます。

対策②ケースに入れる

紫外線から守る為にケースに入れて保存しましょう。本棚に陳列するのが普通ですが、それではどうしたって劣化が進みます。長く綺麗な状態を保ちたい思い入れのある漫画は、紫外線のあたらないケースに入れるのがお勧めです。
ただ、ケースに保管する場合の注意点としては虫やカビがつきやすくなるということ。ケースに入れると湿気が貯まりやすくなります。たまにケースから出し、軽く日にあてたり、防虫剤や乾燥剤を一緒にケースに入れるなどしましょう。

対策③虫除け

尚、本棚で保管する場合にもできれば虫は除けたいところ。ただ、殺虫剤をかけるわけにもいかないし…。そんな時にはハーブの香りがついたものを本棚に忍ばせておきましょう。特にラベンダーの香りは虫がつきにくくなるようなのでおススメです。ハンカチなどの布地にラベンダーの香りがするアルマオイルを含ませて置いてみましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
思い入れのある漫画、しばらく読んでいないと気付いた時には残念な姿に…。対処方法や対策方法を知っておくだけで、いい状態で保管しておくことができます。気持ち的にもそうですし、万が一売り出す時がきたとしても、少しでも綺麗な状態の方が価値が上がるかもしれません。

以外と取扱いが難しいところもありますが、我々を楽しませてくれる漫画に感謝の気も一を込めて大切にしていきましょう!